みのむし(小説書いてる人)の日記・備忘録

アニメや漫画の感想書いたり、備忘録書いたりします

【備忘録】「砂漠気候にてイスラム教が最強である理由 俗説」の内容まとめ

 youtubeで面白い動画を見つけたので、備忘録としてここに内容まとめようと思います。

 

「砂漠気候にてイスラム教が最強である理由 俗説」って動画で、投稿者は「地理の雑学ゆっくり解説」ってチャンネル様です。動画のリンクは下に張ってます。

 

 ちなみに、タイトルにもある通りあくまでも俗説なので、100パー正しいわけじゃないよ。

 

 

youtu.be

 

 まずは箇条書きで情報整理。

 

・酒禁止のルールについて

 酒を飲んだら水が飲みたくなるから → 貴重な水資源を守るために酒を禁止にする必要があった。

 また、人口抑制の側面もある。

 というのは動画内の表現でいうと「酒が入ると性に対しておおらかになる」→ 子どもが増えやすくなるので、それを防ぐためにお酒自体を先に禁止にしておこうという意味。
 要するに人口が増えすぎると、集団全体での食料を確保しにくくなり、全滅になりかねないから、そういう点でも厳しくお酒を禁止しているのではないか。

 

 同じ理由で、女性の肌の露出を徹底して抑えるのもそう。

 目元は限界まで隠し、身体のラインが見えないゆったりとした服装を女性が着ているのは男性側の性欲を刺激しないために必要、という見方ができる。

 

 

・サラートと呼ばれる、聖地の方角を向いて祈る習慣について

 これは遭難しやすい砂漠において方向感覚を失わないため、常に方角を意識させるという点で合理的(これはコメント欄で書かれてた内容だけど、なんかすごい腑に落ちたので追加)

 

 

・豚が不浄な存在とされている点について

 豚を飼育すると、社会規模で生存が難しくなるから。

 例えば、「豚の餌はトウモロコシや小麦なので、人間が食べる食料とバッティングする」「ミルクを出さない(利用できない)」等の理由で、砂漠気候で豚の飼育などしたら人間社会を維持するのが難しくなるという見方。

 

 

一神教

 イスラム教は「自身の信仰する神が唯一絶対的に正しいとする宗教」であるため「ほかの神は間違っている」という認識になりやすい。
 これは、食べ物も水も少ない過酷な環境下で、「あいつは異教徒だから好きに酒を飲んで好きに食べまくっていい」なんて例外を許したら、その一人のせいで集団が崩壊する可能性があるから。

 個人の行動で簡単に集団が崩壊する危険があるため、例外ナシの唯一絶対のルールが必要→そのために、厳しく、他の神に攻撃的な一神教にする必要があった。

 

 

イスラム教は、「行動の宗教」と呼ばれる点について
→どれだけ信仰心を抱いているかではなく、行動のほうが大事であるという考えがあるらしい。

 これは上記のように、個人のせいで集団が崩壊することを徹底的に抑止するという点で合理的な価値観だと言える。

 

イスラム教は人助けを重要視する
 砂漠で遭難したら、自然の恵みで助かることはほぼゼロパーセントであり、必然的に「人」に助けてもらうしかなくなるから。

 

 このように、宗教とはその土地の気候や環境によって決定される、というのが動画で紹介されていた俗説である。

 

これ創作の時に使えるんじゃね?

 

 この動画の内容をわざわざ備忘録として書いておこうって思ったのは、小説書いてるときになんか使えそうだなって思ったからなんですよね。


「宗教とは、その土地の気候・環境に適応するための生存指南書(物語形式)である」という風に考えたら、なにか新しい世界を作るときにすごい役立ちそうじゃないですか。


 例えば、地下で何百年も暮らす民族がいたとしたら、その民族はどんな宗教観を持つでしょう?

 

 いちおう設定としては

「古代に核戦争が起きたことで地上は著しく汚染され、地下で暮らすしかなかった」

 みたいな環境だという風に考えて……。

 

 まず日光は大事ですよね。長く日光に当たってないと骨がスカスカになったりとか、とにかく健康に悪いって聞いたことがありますし。定期的に日光浴をするように義務付ける戒律くらいあってもおかしくない。

 

 あと水も大事。地下に住むってなったらやっぱり地下水が豊富にあるところじゃないと厳しいでしょうから。

 

 仮に最初の核戦争で地下に逃げ込んだ人々がたくさんいたとして、その後数百年経ったあとにも生き残ってる集団というのはみんな地下水にアクセスできる環境を整えられた人たちだと思うんです。

 だって外は放射能で汚染されてるから。川とか海が近くにあったとしても飲めないし、そもそも汲みにいけない。だから、汚染されてない水といったら太古から地表にさらされることなく眠っている地下水くらいしかない。

 

 で、あとは食料。

 ……これどうなるんだろう……?笑

 超最先端技術によって鉱物を食用にできる未来、とかって一瞬考えたんですけど、まだあまりにも現実離れしてるので無しですね笑

 

 野菜系とかは難しい。地下で植物の育成とか難しいから。

 あり得るとしたらコケかもしれない。それを大量に栽培してみんなで食べるとか。

 

 たんぱく質に関しては、虫が主食になるとか?

 この辺はあまり詳しくないので想像しきれない……。

 

 でも外からの侵入者を忌避する戒律とかは生まれそうですよね。

 外から来た人間=放射能を浴びているせいでその場にいるだけで害を及ぼしてしまう存在、という風になりますから。

 

 マッドマックスって作品があるじゃないですか。あれもたぶん放射能で汚染されて荒廃した世界を描いたやつだと思うんですけど、あの世界みたいに寿命が短い(であろう)人たちが過半を占める社会って実際の映画みたいに暴力的になりやすいんじゃないかと思います。

 だって時間の概念が短いから。残りの寿命があと五年とか十年とかって状態のときに数百年後を見据えて動くことなんて普通できないじゃないですか。

 

 どちらかというとこういう汚染された外の世界で生きてる人たちは、狩猟民みたいに各地を渡り歩いて資源を狩猟する、みたいな集団になる可能性のほうが高い気がします。来年も同じように豊かな食料が手に入るか分からないけど、まあなんとかなるだろう的な。

 で、その狩猟の対象として、地下に住んでる民族もたぶんターゲットになる。

 なので、地下民族は外からの人間を忌避する宗教を立ち上げることになるんじゃないでしょうか。というかそういう規範を設定した集団じゃないと生き残れないって表現のほうが正しいかもしれません。

 

 となると、

 地下水は他と比べれば豊富にある資源ですけど、日光は紫外線なり放射線なりで人に害を及ぼしうるけど、必要なもの。

 

 そういう見方で考えたら、地下水にまつわる神さまがいわゆる母親的な優しい神さまになるのに対して、日光にまつわる神さまは非常に厳格な父親的絶対神になるのかもしれません。

 で、外部から来た存在に対しては非常に警戒心の強い保守的な宗教が立ち上がる……的な(全部妄想ですけどね笑)。

 

 あとは蛇足ですけど、日本だったらどうなのかって考えました。

 日本とかの東アジア圏は、他者を助けるというよりはむしろ「己の精神性を高める」っていう要素のほうが強いでしょう。

 イスラム教とかキリスト教だと、パンを分け与えるみたいなルールが浸透してますけど、それってどういう合理性があったんでしょうかね。
 食料は豊富。でも自然災害はとても多いし、その辺もなんか関係してるのかな。

 

 

 と、ここまで一気に書いてみましたけど、ちょっと疲れてきたのでこの辺でいったん終わらせようと思います。

 その気になったら追記でまだ書き連ねるかもしれません。